癒し と 気づき の ハガキの世界
はがきアートギャラリー誠道
  
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                複写はがきの世界へようこそ

      複写ハガキの控え 生誕の物語り
         (城山だより 83号より)


じつに原始的でシンプルとも言える、
不思議な伝える道具の「複写ハガキ」のひかえが、
生まれまして二十五年になりました。

奇しくも、私達夫婦が結ばれまして二十五年になり、
同じ歳、いわば同級生です。

結婚した年に妻が、列車の中で突然のひらめきがあり、
私の為に工夫して考えて作ってくれたのが、
私達が使っている現在の「複写ハガキ」のひかえです。

私用に作り使っていましたが、やがていつの間にか
縁あるお方ににもお裾分けさせていただくようになり
人からひとに伝わって広まり、
今では計り知れない多くの御方が使っていられます。

「複写ハガキ」のひかえを送りさせていただく時には必ず
日頃届いている来信の封筒や包み紙を保存していて、
それを裏返して使わせていただいています。
二度役立つので、封筒さん包み紙さんがとても喜んで
働いてくださいます。

お裾分け送りさせていただく時には、
おおいなるもの神仏に感謝して、
その御方とお家族の皆様の平安を願って荷造りしています。

それより以前はコクヨから たしか240円で売り出されていたものを
使っていましたが、かなり不便を感じて
私は自分に使い勝手がいいようにニッパとペンチを使って
バラバラにして又再生して一冊づつ作り替えていました。


    改良してシンプルになる


やがてコクヨのものは使われなくなりまして廃盤
コクヨは製造しなくなりました。

今私達が使っているものは、
書いていくなかで色々なことを教えられて、
工夫勘案しまして少しづつ改良されて、
これ以上ないほどにシンプルに生まれ変わっています。

「複写ハガキ」のひかえはじつにシンプルですが
これを使って書く人の人生はいつの間にか豊かで深い、
心に響く人生が与えられるようにできています。

結果、書く御方は不思議なことにすべて心が
きれいになってまいります。


     ハガキ道の本質


なを かなり多くの御方から
横書きのものを作ってはどうか、とか
ノーカーボンのものを作ってはどうかと
親切な提言がありますが、
この二つのことは
ハガキ道の本質からはるか離れていくものですので、
提言を感謝しながらもお礼を申し上げて
お断りをさせていただいてきました。

それは私のただ一つのわがままだと思って
許していただいています。

色々と試行錯誤したのち、
シンプルで一見手間のかかる原始的な
一枚いちまいカーボン紙を使って書いていく今のスタイルが
二十五年の歳月を重ねて生まれて来ています。

それは歴史の重みと言うか
お話をさせていただければ
人並みにも苦労も失敗もあり楽しくもあり
尽きない程の物語が続きます。

私はこの「複写ハガキ」を書き続けることを通して
思いもしなかった大きくて豊かな深い人生を
生きさせていただくようになりました。


    自分の歴史をひかえに刻みこむ


縁ある御方には、ご無理でないならば
できればゆっくり楽しく
「複写ハガキ」の世界で遊んでいただいて
毎日の日常の取るに足らないような出来事でもいいですから
ご自分の歴史を控えに刻み込んで
二度とない人生を味わいながら
創って記録して下さるようお願いしています。

それがこの世に送り出してくださった
おおいなる神仏、両親へ対しての
ご恩返しの一端にもなればとねがいます。

このことが私を育ててくれた師であり
友人でもある「複写ハガキ」さんの
役割でもあり、深い願いであり、存在理由でもあります。

妻はなぜかこれまで自分で考えて創ったものだとは
一言もいいませんでしたが、
二十五年の誕生を迎えましたので
少しばかり縁のある皆様に知っていただきたくて
誕生の物語りその秘話をしるして紹介させていただきます。





 
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